♪ジャーナリスト/ライター 青木 優のブログ・コラムです!                                                  ただいま10才の娘の子育てに参加しながら働く父親です。                                                ここでは、古今洋邦のミュージシャンたちの育児観・子ども観について語りまくっております♪                         通称「コソロック」!!  リンクフリーですので、よろしくっ☆                                               ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   Twitterでは you_aoki


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青木 優 プロフィール

★<あおき・ゆう> 1966年、島根県雲南市(旧・大原郡)生まれ。

★1994年より音楽ライター/ジャーナリストの仕事につく。
 洋邦のロックを中心に、インタビューやレビュー、ライヴ・レポの執筆といった仕事はもちろん、音楽シーンの考察、対談および座談会の司会役もこなす。
 たまにラジオに、ごくたまにテレビにも出演。
 DJもやりますよ。

★現在の主な執筆誌は「テレビブロス」「音楽と人」「WHAT’S IN?」「MARQUEE」「東京カレンダー」「オリジナルコンフィデンス」などなど。webでもちょこちょこ仕事してます。

★東京都文京区にて、カミさん(妻)、そして2003年秋に生まれた長女ホノと3人暮らし。

★そしてそして06年夏、かねてからアイディアをあたためてきたこのブログ・コラム「子育てロック」をスタートさせることができました。
 07年4月には親子でNHK総合テレビの番組『パパサウルス』に出演。そのほか、当<コソロック>への反響、じわじわといただいておりまする♪
 みなさん、ありがとうございます! どんどこ書きますので、どんどこ読んで、どんどこツッコんでやってください!

★Twitterは → you_aoki
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これまでの記事
TOP / ボブ・ディラン   血縁の轍
- 1 2 >>
ボブ・ディランG / 孫、デビュー!しかもラッパー!  2014年11月30日(Sun)

この1ヵ月はですね、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに
ハマり直してたり、



古代文字を見たり、



清志郎の映画の試写に行ったり、



ナンシー関の作品を見たり、



ウナギイヌに会ったりしてた青木です。



ウナギイヌにはホノも会ってましたよ。


あと、獨協大学のサエキけんぞうさんの講義とか
THEラブ人間の企画「下北沢にて’14」(つい先ほど)で
しゃべったりもしました。


ホノは僕の行くライヴに一緒に来たりしまして、
清 竜人25とか中村一義くんとか
ザ・コレクターズを見ましたね。
どれも良いライヴで、ホノも楽しそうで、何より。


さて今日はひさびさにボブ・ディランです。
前回書いたのがもう6年以上前なんですね!
この間に彼は2回ほど来日し、
Zeppツアーをやってまして、
僕はその2回とも行き、どちらも東京最終日を観ました。
ディラン、ここにあり!な感じでしたねー。


先日は『地下室』のデラックス版が出ましたね。




ザ・ベースメント・テープス・ロウ:ブートレッグ・シリーズ第11集(スタンダード・エディション)

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  • アーティスト: ボブ・ディラン
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2014/11/19


そんなディランに関連して、こんなニュースが。


<amass 2014年11月5日の記事
 ボブ・ディランの孫で白人ラッパーのパブロ・ディランが
 新曲「Midnight」を無料DL配信中>

続きを読む...
Posted by 青木 優 at 22:44 | この記事のURL | | コメント(23)
ボブ・ディランF / ディランの息子feat.ジョージ・ハリスンの息子  2008年07月24日(Thu)

もうフジロック。
てか、今夜が前夜祭です!
わが家もそろそろ出かけますぞ。
ホノも楽しみにしているよ♪
オレンジの甚平とか
イギー・ポップTシャツとかを準備してね。


だけど、深夜にあった岩手の地震、心配です。
たぶたびの天災、不安ですね……。


うちのポニョブームは嵐のように起こり、
とっとと落ち着いています。


さて、ボブ・ディランの最終回は
再びジェイコブ。
フジロック3日目に登場します。
まあ、うちは観れませんけど(泣泣泣)。

続きを読む...
Posted by 青木 優 at 09:12 | この記事のURL | | コメント(258)
ボブ・ディランE / 長男ジェシーはウィル・アイ・アムの友人?オバマ候補賛同のビデオを監督!  2008年07月20日(Sun)

♪ポ〜ニョポ〜ニョポニョ……♪
ポニョ、おそるべしだよ。

{amazon B0018QT94I}

こないだから時々TVで耳にしていたポニョの歌。
ホノも聴きなじんでいたでしょう。

金曜の夜、とあるライヴに出かけたんですよ。
その夜のホノはカミさんにまかせることにしていたので
ライヴの打ち上げなるものに数年ぶりに出席したところ、
出演バンドの某ゼネラル・マネージャーのNやんが
「♪ポニョは耳に残るんだよ。
ポ〜ニョ、ポ〜ニョ……
これでたぶん、今日帰っても、頭ん中ずっとポニョだぞ」
と言うのです。
えーっ? とか言ってたのですが。

さらに
「ポ、ポ、ポ……鼠先輩もだな。
今年はポがヤバいよ!」
と断言。
ヤバいの? ポ?

{amazon B0017U0AKC}

しかし、中年男子が酔っぱらってポニョの歌たぁ……
あのマネージャーで、バンドは大丈夫か?と思いきや。

昨日の土曜日はもう大変なポニョ三昧。
もとい、ポニョ地獄。

一緒に出かけたホノが、CDショップの前で
「ポニョ?」と言って立ち止まったところ、
そこではCDラジカセで件の曲がリピート中。
そこに近づき、踊りはじめるホノ。
いや、ホニョだな……。
少し離れた隣では、小学生低学年ぐらいの子たちが
ポニョのCDの周りにたむろしてる。

帰りの電車でカミさんと、
「ポニョ、すごいねー」と話していたら、
またまたちょっと向こうの女の子がポニョ話を……。

キャラなのか。
映画なのか。
それとも歌の魔力なのか。

{amazon B000WZO6B2}

女の子の歌は、うまくはないけど、そこがいいのであろう。
ここで藤岡藤巻が絡んでいるのがポイントだな。
先ほどのマネージャー氏が反応していたように、
大人をついなごませてしまう何かがあるのである。
そこでこのおっさんコンビが安心感を持たせている。

藤岡藤巻は、以前からなんとなく
うまい立ち位置をキープしてる人たちってイメージがあって、
あまり好感を持っていないわたくしなのだが。
いやあ、おいしい仕事をもらったもんだ。

{amazon B000NY1476}

今日はホノに買ってやるかなあ、ポニョのCD。


さあフジロック目前だ。
初日にザ・ラスカルズを観るのが楽しみです。
アルバムを聴いてるんですが、こりゃーすごいよ。

{amazon B001BLSF5E}

あ、「グルーヴィン」のほうのラスカルズじゃないですよ。

{amazon B00005HJL7}

今日あたりはap bank fesとか
NANO-MUGENをやってるんですよね。
発売中の『テレビブロス』の特集、
<フェスブロス2008>もぜひ読んでください。
これで今年の夏フェスは乗り切れる……かなあ?(笑)


さーて、ディランの第6回、
今回はジェイコブ・ディランのお兄さんでもある
ジェシー・ディランの話になります。
つまりはボブ・ディランの長男ね。

続きを読む...
Posted by 青木 優 at 09:20 | この記事のURL | | コメント(397)
ボブ・ディランD / ディランは<ヘンなギターおじさん>!?  2008年07月16日(Wed)

朝は相変わらず
泣きじゃくるか、ものすごくフラットかという
ホノの機嫌の上下につき合いながらです。
今朝は号泣の日でした。
よくもまあ、こんなに泣けるもんだと感心するぐらい。
夏になって、おてんとさまが朝から元気な毎日ですが、
チャリで送り迎えする身としては、雨よりは何倍も楽。
お昼寝用のふとんシーツやタオルケットも乾きやすいしね。

昨日は保育園でお芝居を見てきたホノ。
先生に感想を聞かれて、みんなは
「3人でかくれんぼするところが面白かった」
などなど劇の中身をする中、ホノは
「おばちゃんがちがう保育園に行っちゃった。
また会おうね」という言葉を残したそうな。
こ、これは……?
おそらく、出演した女の人が終演後に
次の保育園に行くことを話したのでは?と推測。
どうもうちの子は視点が違う。
しかも肝心のところを見逃しながらね(泣)。

そういえば清志郎さん、ガンが腰に転移していたことで、
一連のフェス出演をはじめとしたこの夏の予定が
すべてキャンセルになっちゃったんですね……。
完全復活したはずだったのに、残念です。
再び、回復されるのを待ち望んでいます。


ところでこのたび、読者の方からご指摘があり、
ベンジーこと浅井健一のEの回の雑誌の記事紹介の中で
誤った表現をした部分がありました。
その原文を修正させていただいたことをお知らせします。

さらにところで。
このベンジー、ブランキーで出てきた頃の姿が
若い時分のボブ・ディランに似てるんですよね。
という話は、実はベンジーが最初にメディアに出た
90年の『いかすバンド天国』の出演時に、
本人も「ボブ・ディランに似てるって言われます」と
発言してるんですよ。
たしかにね、雰囲気が、とても。
今やどちらも大昔のことなので、
ディラン・ファンの方は「何だと〜っ!?」と思うかもだし、
そしてディランの若い頃を知らないベンジーのファンも
「ええ〜っ!?」と思うかもしれませんが、
僕も、そうだなあ、似てるよなあ、と感じます。


<戸山>さんという女性からコメントを2件いただきました。
シェリル・クロウの回には、養子の件で。
さらにディランの前回分にも、
これはKOHEI JAPANの話に絡めてくださってます。
ありがとうございます。


さて、ディランですが、
70年代中盤からの彼は私生活の話題が
盛りだくさんすぎるので……あえて簡潔にいきます。

続きを読む...
Posted by 青木 優 at 16:41 | この記事のURL | | コメント(425)
ボブ・ディランC / 幼いジェイコブに向けた名曲「いつまでも若く」  2008年07月12日(Sat)

そんなに仕事してるわけでもないのに、時間がない。
ライヴ行ったり、ホノの世話したりでね。
気がつけば朝、そして夜。
そんな毎日ね。

水曜の保育園の夏祭りは良かったです。
ホノの1個上の年長組の子たちが踊りを見せてくれて、
これが感動的でね〜。
<みんな一生懸命練習したんだろうなあ>というのが
伝わってきました。
まだ目立とうとかカッコつけようというのじゃなくて、
ホント、曲に合わせてひたむきに踊る子どもたちの姿。
本当に美しかったです。
これだけでも
仕事関係のライヴに行くのを断念した意味があった。

そのあとホノもちんまり踊ってました。
花火もやったね。
おともだちが仲良くしてくれてて、ありがたいです。


その翌日は病院でホノの検査で……いやー疲れた。
午前中から行って、終わったのが夕方前。
最初は眼科で、検査と診察。
それから脳波を測って、採血をして、という1日だったけど、
脳波がねえー。
導入剤飲んでも、なっかなか寝ないの、ホノ。
1時間20分の大騒ぎの末、やっと寝てくれて、測れた。
検査だけで、どんだけの体力と神経を
すり減らしてるんだろう、わたしら夫婦は……。
そのあと僕は取材仕事に行ったけど、
電車の中でどうにか気持ちを整理する感じでした。

でも視力のほうは両眼とも安定してきたので
矯正のためにメガネをかける必要はないとのこと。
とりあえずそれは安心したよー。
ホノのことで、人並みに楽な要素が
少しでも出てくるのはありがたいよー。


そして今日は
春まで通っていた療育施設の夏祭りでした。
ひさしぶりに会う子も多かったね。
もうすぐ地域の夏祭りもあるし。
子どもができてから、
こういう祭事への参加は積極的になりましたね。


ところで、今年の3月に書いた
KOHEI JAPANの回にコメントをいただきました。
<凄い今更のコメントで恐縮ですが>としながら
書いてくださった<さわ>さん、
時間が経っていてもまったく構いませんよ〜。
ごていねいに、どうもありがとうございます。


この時は、2月22日、
TBS系の『NEWS 23』の<金曜深夜便>でOAされた
ラッパー、KOHEI JAPANさんの日常を追った
ドキュメンタリーを紹介しました。
<さわ>さんはこの番組の中身に対して、
<彼の音楽を真っ当に聴いている人たちには
極めてリサーチ不足のデキの悪いもの>
<番組を通じて言わんとしていることが
結局なんだったのか>
<「父親ラッパーが、
音楽だけで食べていくのは大変なので
二足のわらじを履いて、ラップを頑張っている」という
1点だけを発信される
とても薄い内容になってしまったことは、
彼自身思ってもみなかったことと思います>と
書かれています。
そして僕に対して
<23が全く的を得ていない、
薄っぺらいものだったということを、
あのVTRを通じて汲み取れていないのは、
音楽ライターを仕事にしている人としてどうなのかと
正直思い、今更ながら
思わず書き込んでしまいました>と指摘されています。

僕もあの番組自体については、
この時の2回分(KOHEI JAPANのAB)で
書いているように
結末とかメッセージも付けずに、
落としどころも曖昧な状態で終わった印象を受ける>
<実際の問題はどうしていいかわからないまま>と
書きました。
これは<さわ>さんの意見と符合する点もあると思います。

ですが、僕はこのことについて
<観る人それぞれが考えてください、とする以外に
ないかと>と理解しました。
というのは……これはおそらく、ですが、制作側には
<結局どうしていいものやら>という未整理な事実が
残ったのだろうと解釈したからです。
それは、育児、生活、生き方などなど
ここで関わるテーマがそれだけ難しいものだからだ、
ということも考慮してのものです。

ただ、落としどころが見えずじまいというのは
確かであると思います。
そしてこれは、ドキュメント番組であるとか
ルポルタージュというものの傾向のひとつだとも感じます。

取材対象に接近し、取材を重ねる中で、
何かひとつの結論なり見方なり価値観を提示すること。
これは報道の側に求められる大前提だと思います
(時に、その価値観の押し付けやエゴの発露が
「事実を歪曲している」「一面的な見方でしかない」
みたいな批判を受けることもありますが)。

だけど……とくに日本のものに多いのですが、
ドキュメントの番組やその手のコーナーを見ていても、
ただ行ってきて、話を聞いて、
<こんな人がいます><こんな状況です>という
現場レポートに終始するものが目につくのも事実です。
平日の深夜に民放でやってる番組とか、多いですよね。

制作の人たちは、いちおう報道の仕事だけに
カメラやマイクを持って
対象に接近したいんだろうな……とは思います。
<なんか面白そう><この人、大変そうだ>ってので。
TVなんて、とくにカメラをたくさん回したがります。
これは、内容が濃い/薄い以前に、
放送のための映像素材が少しでもたくさん欲しいという
気持ちから来るものだと思います。

とりあえず、取材しながら考える。
その考えたこと、過程、結果を、あとで形にすると。

だけど残念ながら、最後まで結論も何も見えないまま、
模索の途中で取材が終わり、
番組になってしまうことが多いように思います。
あるいは、最初から結論も何も求めず、
ただ現場の映像と発言を撮ってきて終わり、
みたいなものも。
淡白なドキュメント番組が多いのは、こうした理由でしょう。

だけど報道というものは、その取材対象だけでなく、
取材をしに行った側の思考や思想、価値観や生き方も
浮き彫りにされます。
否が応でも、されます。

もしそれが現場レポートで終わってたら、
その取材チームの思考はその程度だったということです。

その意味でKOHEI JAPANさんのドキュメントも、
残念ながらその域を出るものではなかったと思います。

これと似たような感触は、
たまたま同番組の子育て&音楽ネタになりますが、
トム・ヨークの取材の時にも感じました。
そのことはレディオヘッド@で書いています
(すごい蛇足ですが、この時↑ って
山本モナの最初の番組降板直後だったのね……)。


<金曜深夜便>の取材側は、あそこでKOHEIさんについて
<なぜ?><どうして?>をもっと考え、
もっとぶつけて、もっと掘り下げてほしかった。
育児と音楽をなぜ両立させたいのか?
なぜどちらかを放棄しないのか?
(僕の知っている中には
家庭を放棄した人、育児を放棄した人、
好きな仕事を諦めた人、好きな仕事しか選ばなかった人、
そのどれも、いろいろといるんですが)

こうした質問や疑問の中で、
取材する側とされる側の距離が近いか遠いか、
どんな位置関係かが見えてきます。
そこで番組を観る側にもリアリティが生じてきます。

ただ、そこは<さわ>さんの言われるように、
やはりリサーチ不足だったってことでしょうか。
それとも、対象を追うばかりで、
肝心の掘り下げるという本分をしなかったのでしょうか。
ドキュメントとしてのツッコミの浅さは否めないです。
結果、未整理なまま、取材した素材が散乱したまま
短い映像ドキュメンタリーになっていた印象でした。

それからもうひとつ。

こうしたニュース番組とか、雑誌なら一般誌のレベルでは
いわゆる<アーティスト性>という点は、
なかなか展開することが難しかったり、
あるいは中身に反映させづらいものだったりもします。

つまりKOHEIさんなら、ラップ・アーティストとして
どれだけユニークな存在で、画期的であるか。
それを番組でちゃんと表現する作り方もあると思いますが、
それはされていませんでした。
おそらく<さわ>さんは
そこを不満に感じられたのではないでしょうか。

こうしたことは、今度は取材する側に
音楽への知識や関心の高さが問われてきます。

だけど、仮に音楽を知っていても、
番組を見ている層、読者層が
音楽に明るくない人たちまでを対象にしていると、
こうした専門的な部分はどうしても削られがちです。
一般層には、わかりやすくシンプルにして、
伝わりやすくしたい。
でもそうすることでこぼれ落ちてしまうものって、
とても大きかったりするんですよ。
この点は、
音楽専門誌と一般誌の両方で仕事をしている僕も
バランスをとるのに苦慮することが多いです。

つまりコア・ファンに面白がってもらえるものと、
一般の視聴者・読者に面白がってもらえるものというのは
番組や記事を作っていく際に、
どうしてもズレが出がちです。
とくに文化や芸術がタコツボ化している――
ある事実や常識を
知っている人と知らない人との間の認識に
大きな差が生まれていることの多い現代では、
難しい問題です。

KOHEIさんのドキュメントは、やはり一般層向けでした。
でもあそこで、
ラップ音楽がどんなことをテーマにしてきたか、
その中でメローイエローやKOHEIさんが
どんなことを表現してきたか――を伝えられていたら、
かなり違って見えたと思います。
彼らは生活の中のリアルなことからカジュアルなことまでを
テーマにしてきた人たちですからね。
って、すみません、僕もこのこと(↑)、
あんまり触れてませんでした。

ただ、あの短時間の枠でそこまでの説明は難しい。
それでも重要な点であるとするならば、
制作側はその説明部分を
盛り込む義務があると思いますが、
そこまでラップにもアーティスト当人に対する知識も
なかった、というところでしょうか。

この点は、さっきもちょっと触れた
膳場アナのトム・ヨークへのインタビューも同じ。
<まあ音楽専門の人じゃないからなあ>ということです。
それを言い訳にされては困るのですが、
事実、そういうことは数多いです。

ただ、音楽専門のジャーナリストじゃないからこそ
ぶつけられる質問とか切り込める視点はたくさんあるはず。
逆に、だからこそ、ね。

ということで、僕は
KOHEI JAPANを育児と仕事の両面で取り上げようとした、
その視点こそがあのドキュメントの特徴だったと思います。
そして、その点だけは評価しようと思いました。

それ以上のものではなかったかもしれないけど。

だって、どこの音楽専門誌が、音楽チャンネルが、
あるいはwebでもいいです、
音楽を作る人の家庭人としての
生々しさに近づこうとしたでしょうか?

このコソロックでも何回も書いてきましたが、
育児に携わりながら音楽に携わっている人間は、
音楽業界ではかなりマイノリティなのです。
いや、事実はそうでもないはずなのに
そうしたことを公言してはいけない、
家庭を何かの理由にするのは違う!というような
雰囲気が強くあります。
それは、悲しいことに、
この日本の企業社会とそんなに変わらない気さえします。

って、こうしたことを打破しようという意志もあって
僕は2年近くもこのコソロックをやっているのですが。

だから僕はあのKOHEIさんの番組については
あれに着目したことに座布団一枚、というスタンスです。
番組の尺などで目をつぶるしかない点は多いし、
なにしろテーマ自体が<こうではないか>という結論を
出しづらいものですし……。
何度も書いているように、
決して満足はできないですけどね。


<さわ>さん、いかがでしょうか?
もしまた何か思われることがあれば、コメントください。
僕宛のメールでもいいです。

ともかく、熱心なファンの方からの
強い意志のこもったコメントが届いて、
僕はとてもうれしかったです。


というわけで……といっても長い前振りでしたが、
今回はボブ・ディランの4回目です。

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Posted by 青木 優 at 17:53 | この記事のURL | | コメント(229)
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