忌野清志郎J / 狭い日本のサマータイム・ブルース 2011年03月15日(Tue) |
2011年の3月11日は 忘れられない日になってしまいました。
今回の震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、 ご遺族の方々につつしんで哀悼の意を表します。
わが家の3人は、おかげさまで全員無事で、元気です。 今朝もホノは学校に、カミさんは仕事に行ってます。 ホノの学校給食はメニューが変わるかもしれなくて、 今日からは牛乳が出ないそうで、 水筒にお茶を入れて持ってってました。 まあ夏場も同じことしてたけど。
あの日、ホノは、本当にたまたまですが、 月に数回の療育プログラムの日で、 小学校までカミさんが迎えに行ってました。 その待っている途中の地震発生。 下駄箱の近くまでみんなと一緒に来ていたホノは、 上履きのまま校庭に避難したそうです。 ケガなどはなくて、 その場にカミさんたち親が移動し、また集まってきたりで、 しばらくは校庭でじっとしていたとか。 そのあと、もう1回大きな揺れがありましたね。 ショックで泣いてる子もいたそうです。 (でも今週会ったら、その子もケロッとしてて、良かった)
僕は取材の合間の移動中で、 赤坂のビルの地下にいました。 ビックリして、すぐに地上に出た。 遠くのビル建設中のクレーンが揺れているのを みんな見てた。 そんなのよりも、 頭上から何か崩れたり落ちてきたりするのを 心配すべきじゃないの、と思った。
その後、取材中に揺れがありながらも (TV報道を見ながら)どうにか終えて、 あとは徒歩で帰宅。 そんなに困ることなく、2時間で自宅着。
ただ、地震直後はカミさんとメールできたけど、 その後は連絡とれなくなって。 電話もツイッターのDMもダメだった。 とりあえずホノと一緒にいて、 無事はわかってたので、安心はしてたけど。
徒歩での帰路は、道路は混雑、歩道に人も多くて。 電車が停まってるので、バスもタクシーも長い列、 そして公衆電話も、自転車店も。 僕はスタスタと家へ歩くことにしました。
で、2時間で帰宅したらホノたちは家にいなくて…… ということは友だちの家か?と思い。 名古屋の実家に電話してみたら、 (固定電話同士は通じた)やはりそうだとのこと。 そうしてるうちにふたりが帰ってきたのです。 感動の再会(笑)。 校庭で1時間半ぐらい退避したあと友だちの家に行って、 遊んだり、ご飯食べたりしたとのこと。 怖い中で自分ちに戻って、 ふたりきりだと不安になっただろうと思うと、 そこに行かせてもらえて良かったです。
そのあとは、もう言うまでもなく…… 事故の状況を把握していくだけで、心が痛みました。 被災した中で見る子どもたち、お年寄りの姿は、とくに。 そんな中で産まれた子もいたよね。 涙が出ることが何度もあった。
翌日から東京では物資が不足しはじめて。 地震発生から5日目の今日までで店頭から消えたものは、 パン、お米、牛乳、卵、カップラーメン、 トイレットペーパー、乾電池、ロウソク…… などが主だったところ。 まあ、これ以外にも全般に品薄ね。 あとは防災関係のものか。 買いだめしてんのね、みんな……。
僕も買い物には行ってますけど、 買いだめ、買い占めみたいなことはしていません。 それよりも被災地に流通するようにしてほしい。
先週行ったばかりのディズニーランドなど 各施設も休止・休園。 計画停電で、電車は混雑、会社や公共機関は困惑。
そして今度は原発の状態の心配です……。
TVは悲惨な光景やドラマ性の強い話や 無用の緊張感を煽るばかりで、 本当に必要なことを伝えようとしない。 今回の災害では、 ツイッターを中心としたインターネットによって 大切な情報をいくつも知ることができました。 TVや新聞では報道されない、こぼれ落ちることだらけの、 だけどもすごく重要なことを、たくさん。
さらに、ほかの大多数の人々のために命を懸けて 被災地や事故の現場で作業している人たちがいて、 それも緊張感の高いもので…… 言葉も出ないくらいに痛みを感じます。 これもツイッターで知ることが多いです。
それから、被曝すると、 とくに子どもは大きな影響を受けます。 そこでホノのことを思うたびに、 友だちの子どもたちの顔を思い出すたびに、 胸が締めつけられるようです。
ホノとカミさんだけは、 どんなことがあっても、絶対に守らなきゃ。 そう思いながらの毎日です。
それにしても……こんな恐ろしい思いをしてまで 原発って動かさなきゃいけないの? こんなにも大地震が多い日本の沿岸に 原発がたくさん稼働してるって、どうかしてない?
政治、官僚、巨大企業、巨大メディアは、 そのうまみを吸うのはともかく、 それでありながら国民のことを思って行動しないと。 それができてないのが今日の日本の不幸だと感じました。
この前も映画『ミツバチの羽音と地球の回転』を観て、 日本のエネルギー政策について考えていたところでした。
<映画『ミツバチの羽音と地球の回転』 オフィシャルサイト>
などと、いろいろなことを思い、考え、 ツラい思いになりながら何度も思い起こすのは、 忌野清志郎さんのことでした。 彼のことを2年ぶりに書きます。 そう、亡くなった時以来ですね。
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Posted by 青木 優 at 11:47
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